プロフィール
<プロフィール>
林 真帆(Hayashi Maho)
1979年生まれ
短期大学卒業後 幼稚園教諭となる
20代後半に転職 一般企業を経験
30代で再度転職し、現在は医療系の営業職に在職
2021年に山野流着装教室 奥伝講師の資格を取得
着付師 着付け講師 着付け教室を開講
「なぜ着物を着ようと思ったの?」よく聞かれます。
かっこよく答えるなら「日本の伝統を守る仕事がしたいと思った」と答えますが、実際は「なんとなく」から始まりました。
20歳から社会人を経験し、
「人と接すること」「人のためになること」「人に教えること」
に喜びを覚え、年齢を重ねるにつれ、人との信頼関係の中で自分の長所をもっと活かしながら世の中のお役に立てることがしたい!と思った時に「着物なんていいんじゃない?」と実にふわっと頭の中におりてきたのでした。
以前より自分を含め、近年の女性の言葉遣い、笑顔、しぐさ、そしてなにより日本女性らしい美しさが薄らいでいることを感じておりました。そして、延期になったものの2020年のオリンピックが開催されようとする中、また観光地として日本が注目されている中で、ここ数年「日本は素晴らしい!」とマインドコントロールさせようとするかの如くなテレビの番組や報道に、度々嫌悪や恐怖を抱くようになっていました。
「日本人は日本を知らない」
そう気づいたとき、微々たる力ではありますが、本来の日本の良さを正確に伝えられるような人になりたい!!と思う気持ちが芽生えました。
人に伝えるためにはまず自分を見直さなければならないと思ったときにも、着物の世界に触れることで自分をより高められると思いました。
また、私には祖母より受け継いだ着物があります。幼い頃、参観日など行事があると着物で見に来てくれた祖母の姿は、とても上品で素敵だったことを覚えています。しかし、受け継いだものの着方も扱い方もわからず、箪笥に眠ったままいつしか忘れておりました。着物を着ようと思い立ち、何十年かぶりに手に取った祖母の着物は、柔らかく暖かなぬくもりがあり、それを纏える幸せとありがたさに涙が出ました。
「着付師になろう!」と決断すると、驚くほど運命の歯車が回りだし、たくさんの着物教室がある中で、偶然、知人のSNSで着付講師の写真を見つけ、その優しく凛とした着物姿に強い衝撃を受けました。
「私もこうなりたい!」
すぐさま知人に連絡し、ご紹介頂いて数週間後には教室に通い始めたのでした。
元が「なんとなく」の思い付きから始まったことでしたから、お稽古は着物の名称も当然 着方もわかりません。指示されている言葉がわからない!ところから始まり、手を後ろにまわせば右手も左手も区別つかなくなる状況でした。体も固く、一つ一つの手順がストレッチ状態で一通り行うとヘトヘト・・・お稽古終わりになんとか覚えても、次のお稽古には全く忘れている・・・その繰り返しでした。でも、お稽古は楽しくて、着物に触れる時間が毎回愛おしく、次のお稽古が楽しみで仕方がない!と感じている自分が不思議でした。
そしてどんどん着物の魅力に引き込まれるようになりました。
着物を着ると、自然としぐさが女性らしくなり、言葉遣いや気持ちも丁寧に優しくなります。
また、周囲の方が優しく接してくださったり、着物を褒めて頂くことも多々あります。私ももちろん嬉しいですが、そのようなことをして下さった方も、プラスの言葉や気持ちを伝えることで明るい気持ちになる…なんてこともあると思います。
さらに、私自身がしぐさを丁寧にするよう心がけていくと、周囲の方のしぐさなどにも良い変化が見られるようになってきました。
新たな人間関係が築けたり、時には割引の特典も・・・着物を着るようになってから良いことづくめです。
着物は、高価で、着るのが大変で、きつい、苦しい、着物を昔から嗜んでいる人が着るもの・・・という印象があるかもしれません。
実際に私もそう思っていました。
しかし、経験してみると全く逆で、お得で感動することが盛りだくさんです。
そして着物の世界に携わっていくと、日本の文化や歴史も学んだり、感じたりする機会に触れやすくなっていきます。日本のことを知ると、先人達の考え方や技工、作法、代々伝わる行事の意味など、その素晴らしさに気づかされます。それを継承していく一員であることの喜びと幸せ、そしてその大切さを強く感じております。
「なんとなく」から始まった「着物」の世界で、まさかこのようなホームページを構えるまでになるとは数年前までは予想もしていませんでした。
まだまだ明確な未来は見えませんが、きっとこの先に私の役割があるのだと思います。
今出来ることを全力で真心を込めて皆様にお伝え出来るよう努めていく所存です。
一緒に日本の伝統美に触れてみませんか?