手書きのお手紙の効果

最近「手書き」のお手紙を書いてどなたかに送りましたか?

「手書き」のお手紙を最後に送ったのはいつでしょうか?

現代は、メールやLINEが主となり、ペンを握ることも少なくなりましたね。


私は、幼稚園教諭時代に「手書きは気持ちが伝わるから」という方針の幼稚園で働いていました。

様々な作り物がある中で、それプラス、クラス便りや保育日誌など手書きで行うことが大変で、ペンダコは出来るし、ペンを持つ手は痛いし、時には数本の指に湿布を貼り、痛みをこらえながら書きものをしていた記憶があります。「このパソコン時代になんて時代遅れな園なんだ!」と良く思ったものです。


転職から十数年、一般企業でパソコンを駆使して仕事を行うようになり、その便利さが当たり前の感覚となったこの頃・・・。

コロナをきっかけに「手書き」の手紙を書くようになり、その素晴らしさを実感し、あの頃、「手書きは気持ちが伝わる」と園長が繰り返し繰り返し言葉にしていた意味やありがたさがやっと分かりました。

今回は私の体験を交えながら手書きのお手紙について書いていこうと思います。

私は仕事上(現在の本職は医療系の営業職)、道内の病院へお伺いすることが多いのですが、昨年からのコロナ禍により殆どの病院で院内に入ることが出来なくなってしまいました。

現在もまだ氷山の一角に過ぎませんが、今でこそコロナがどのようなものなのか認識出来るようになりました。

しかし昨年の今頃は、得体の知れないウイルス、未曾有の状況、マスク、消毒などの品薄の中で世界中が戦々恐々としていました。

医療現場でも、マスクやグローブ、防護具、消毒等が様々な医療材料が品薄となり、マスクを洗って再利用、ビニール袋等を使用して手作りの防護具を作り、家族に影響を及ぼす恐れがあることから、家に帰れないない、それでも最前線で戦わなければならない・・・そんな声もたくさん聞かれていました。

そのような状況を目の当たりにしながら、医療系の営業職と言えども、お伺いもサポートも出来ず、もどかしさ、悔しさ、申し訳なさ・・・それでも何か出来ないかと考えた時に、手書きのお手紙を送ろうと思ったのでした。

もちろん、それで十分なお手伝いが出来ているわけではありませんし、お手紙を読む時間もないであろう状況の中、届いて迷惑になるかもしれない・・・そんな不安もありましたが、少しでも感謝の気持ちを届けたくて書きました。


久しぶりに手書きで書いてみると、書き方、言い回しなど、普段パソコンでは何気なく行っていたことも「どう書いたら良いのだろう?」と悩むことが多く、知っている漢字も自信をもって書くことが出来ず、調べながら書き進めるような有り様でした。

それでも一文字、一文字書いていくと、パソコンやiPhoneとは異なり、とても穏やかな気持ちで文章を書いていることに気づきました。

そんな気持ちを込めたお手紙を200件近く郵送しました。

すると数日後、「ご丁寧なお手紙をありがとうございました」「コロナ禍での多忙、いつ感染するかもしれない不安で押しつぶされそうな日々でしたが、お心遣いが大変嬉しく励みになりました」などメールや葉書でたくさんの御礼が届き、予想もしなかった反響に送った本人が驚きと逆に嬉しくなるという出来事が起こりました。


手書きのお手紙は、気持ちがしっかりと届くんだと感じ、不定期ではありますがお手紙を書き続け、最近ではそれが進化してクラス便りのようなものになってきています(笑)。

そして書き続けてから一年半、さらに嬉しい副作用が感じられるようになりました。

久しぶりにお伺いする病院でお手紙をファイリングして下さり、「毎回楽しみに待っているんですよ」というお声を頂いたり、他社の商品と比較を行った時に「林さんはコロナ禍でも気遣いのお手紙を何度も送ってくれて信頼があるので、林さんのところの商品を採用したい」と院内の会議で仰っていただいたり、色々な製品のお問合せが来るようになってそれが全て採用されたり、職員の配置換えで一度もお会いしたことのない病院の方にお電話した際「お手紙の方ですか?」と覚えていて下さったり・・・

手書きのお手紙ってこんなにも幸せになれるツールだったんだと驚きの連続です。


手書きの手紙というと、文章を考えるのが大変、字が上手ではないから、手間がかかる・・・などの印象があると思います。

字が下手でも、長文を書く必要もありません。

相手に伝えたい気持ちを素直に一生懸命書いた手書きのお手紙は、必ず読む人の心に響きます。

大切な人にはしっかりと気持ちを伝えたい・・・

そんな時に手書きのお手紙を送ってみてはいかがですか?

オススメです♡

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