春の花といえば「桜」を思い浮かべる人は多いと思います。
今、桜前線が上昇中。毎年、ゴールデンウィーク頃に満開を迎える北海道の桜はあともう少し先ですね。
今年も例年のようなお花見というわけにはいかなそうですが、この記事を読んでいつもと違う気持ちでお花見が出来ることを願っています。
さて、「桜」の語源について考えたことはありますか?
調べてみたところ、色々な説がありました。どれも素敵なのでご紹介します。
~その①~
動詞の「咲く」に接尾語の「ら」がつき「さくら」という名詞になりました。「ら」は花達という意味もあり「咲く花ら」で「さくら」。
~その②~
昔から山の神様を稲田へお迎えする神事を「さおり(降り)」、田植えが終わり山の神様を山へ帰す神事を「さのぼり(上り)」と言いました。「桜」の「さ」は山の神様(サの神様)および田植えや穀物の神様のことを示し、「くら」は神様のおやすみされる御座(みくら)を示します。
昔は田植えや収穫の時期を桜の開花の様子で決めたり、花の咲き方でその年の収穫を占ったりしていたそうです。
日本のことを学ぶと、古くから本当にお米を大切にしてきた様子がわかります。神聖な穀霊が宿る樹木だったため、その神様に由来する名前がつけられました。
~その③~
古事記や日本書記にも登場し、桜の霊ともいわれる「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)」を由来とします。この姫が霞に乗って、富士の山の上空から桜の種をまいたといわれています。
~その④~
咲麗(さきうら)という言葉の略称。花が華麗に咲く様子。
他にも諸説があるそうですが、どれも素敵な由来ですね。
今年、満開に咲いた桜の木を見上げると「サの神様」や「木花咲耶姫」がほほ笑んでいる様子が感じられるかもしれません。
開花が楽しみですね。
0コメント